2017年11月9日木曜日

こども相談室で。。。

週1回のボランティア活動として行っている小学生用のホットライン、チャットライン。
仲間外れにされた、勉強のストレスで辛い、などの相談が多い中
先日チャットした11才の女の子は、

「両親が怒ってばかり。どうしたらいいかわからない。」
 と話はじめた。
「お父さんは何を聞いても、『自分でやれ。』っていって教えてくれない」
「お母さんは、いつも『あとで。。』っていって私の話を聞いてくれないの」
「お母さんはいつも携帯ばかりみてるし。」 (どき!!①)

「それに、お母さんはいつも他の人に私は「できない子」っていうから
 私はとても傷つくんだ。」
「それで私が何かいうと『あんたは気にしすぎ』っていうんだ」(どき!!)
「もう、どうしていいかわからない。。。」

どこのご家庭にでもありそうな一コマ。

個人的にも、最近携帯を食卓の周辺でみることが多くなったな~
なんて感じていたこともあり、少女のひと言にどき!っ
としてしまいました。

こどもは見ている、感じているんですね。
そして、親にわかってほしい、というメッセージを送り続けてくれる。
でも、親は自分のことで忙しく、全く気付かない。交流は断たれてしまう。
これを何度も続けてゆくと自然、親子の会話もなくなってゆく。
とても残念なことですね。


そして、2番目のどき!
私たち親は、こどもの気持ち(特にネガティブなものは)を「大丈夫、だいじょうぶ!」と言って押しのけたくなる。(因みにTA用語ではこれをディスカウント、と言います。)
こどもはいやだ、と言っているのに、それが聞こえない。

自分が子どもだった頃のことを思いだすと、
そんなご経験ありませんか?
自分が「きらい。」「いやだ」と言っているのに親はきいてくれない、
というような。

この子はそれでも、「いやだ」という感じを表現できているので、健全な精神をもっているのでしょう。こどもによっては、親の言う事をそのまま飲み込み、「私は出来ない子」と思いこむ子もいるし、反対に「なにくそ!」と頑張り始めるこどももいるかもしれません。性格やそれまでの環境にもよりますね。

きっとこの子のお母さんはごくごく普通の良いお母さんなのだと思います。
ただ、ちょっと忙しくて、自分のメッセージを書くのに集中してしまったのだと。

でも、私はそこで この子の悲しみにふれてしまいました。
お母さんに彼女の話を聞いてほしい、と思いました。
これをこれから何度も何度も繰りかえさないでほしい、と。
彼女の寂しさに気づいてほしい、と。
私はこの少女にメッセージの送り方を教え、
彼女は「試してみる!」と元気にチャットを終えました。
うまく伝わるように願いながら。

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